12月に入ると長野県の長野市、松本市、上田市で『オロ』が上映されます。12月1日(土)から二週間、長野市の「長野松竹相生座・ロキシー」にて公開。12月1日(土)の夜は松本市中央公民館で上映会。NPO法人「松本シネマセレクト」の主催です。そして12月16日(日)は上田市にある「映劇」で自主上映会。地元の人たちによる上映実行委員会ががんばります。
「長野松竹相生座・ロキシー」。1892年(明治25年)に開場した芝居小屋が前身で、増改築は重ねられていますが、いまでも当時の建物が使われています。建物だけで言えば、日本で一番古い映画館である「高田世界館」(新潟県上越市/1911年開館)よりも古いんだそうです。 現在は相生座(176席)、ロキシー1(264席)、ロキシー2(76席)の3スクリーン体制で、シネコンでは上映されないミニシアター系の作品やドキュメンタリーまで、幅広いプログラムを組んでいます。
『オロ』は支配人の田上真里さんが選んでくれました。地元マスコミ向け試写会を組むなど、“異例”の宣伝体制で動き出しています。12 /2(日)の上映には岩佐寿弥監督が舞台挨拶に行きますよ。地元のチベットサポーター原田美由樹さんが公開に合わせて企画した写真展「もう一つの『オロ』」も画期的!11/27(火)〜12/14(金)、喫茶店「奈良堂」にて。映画に登場する下田昌克さんの似顔絵原画も展示予定です。
「松本シネマセレクト」。2004年、長年市民に親しまれてきた映画館「松本中央劇場」が閉館。この映画館を会場に25年以上にわたり自主上映活動をしてきた 宮崎善文さんが、『公共的な上映活動』『街中の映画館』の重要性を訴えて立ち上げたNPO法人が「松本シネマセレクト」です。数年前、岩波映画のPR映画特集を上映したときに、ゲストとして岩佐寿弥監督を呼んでいます。『オロ』上映会は12/1(土)夜、19:00開場/19:30開映。会場は松本中央公民館。上映後、岩佐監督の講演あり。実は、宮崎さんの本業はお寺の住職。そんなところからも『オロ』に興味をもってくれたようです。
「上田自主上映会 in 上田映劇」。『オロ』を製作段階から支援してくれたスーパーサンガ(宗派を超えてチベットの平和を祈念し行動する僧侶・在家の会)事務局で、上田城の鬼門を守る海禅寺の副住職・飯島俊哲さんが中心となって企画されました。会場となる「上田映劇」は、1917年(大正6年)に開場した芝居小屋「上田劇場」が前身。戦後は映画館として市民に親しまれてきましたが、2011年4月に閉館。現在はライブや舞台の自主興行や貸館に使われています。『オロ』上映会は12/16(日)、13:00/16:00(二回上映)。各回上映後に、元フィリピンNGO職員であり、子どもを育てるお母さんである地元の直井 恵さんと岩佐寿弥監督&代島治彦プロデューサーのミニシンポジウムを開催。司会は飯島俊哲さんです。また直井 恵さんの発案で、13:00の回は託児サービスをやります。12/7(金)締切り。託児サービスの申込み・お問合せはshuntetsubou@hotmail.com(飯島俊哲まで)。